検察「アニメ観賞を邪魔され父を、口封じで母を殺害」 次男の初公判

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中山直樹
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 福岡市西区の自宅で両親の首を絞めて殺害し、冷蔵ケースに入れて遺棄したなどとして、殺人と死体遺棄の罪に問われている無職松本淳二被告(60)の裁判員裁判の初公判が14日、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)であった。松本被告は起訴内容を認めた。

 起訴状によると、松本被告は昨年6月20日、自宅で同居していた父博和さん(当時88)の首を電気ポットのコードで絞めて殺害し、かつて酒店だった自宅の冷蔵ケースに遺体を運び入れて遺棄。目撃した母満喜枝さん(同87)の首もコードで絞め、冷蔵ケース内で窒息死させたとされる。

 検察側は冒頭陳述で、松本被告が大学中退後に定職に就かず、30年以上にわたって引きこもり状態だったと説明。事件当日、博和さんからトイレの介助を繰り返し求められ、部屋でアニメなどを見る時間を邪魔されたことに怒りを募らせ、犯行に及んだと主張した。満喜枝さんは口封じのために殺害した、と指摘した。

 松本被告は、弁護人から博和…

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