国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は14日、取材活動などが原因で拘束されているジャーナリストが、今月1日時点で533人を記録したと発表した。1995年の調査開始以来、最多となった。最多となるのは昨年の488人に続き2年連続。
拘束されたジャーナリストは中国で計110人と最も多かった。昨年2月に国軍がクーデターを起こしたミャンマーの62人、イランの47人が続く。イランでは今年9月、ヒジャブ(ヘジャブ)の着用が不適切だとして逮捕された女性が急死した事件をめぐり、抗議デモが拡大する中、多くの記者が逮捕された。
また、殺害されたジャーナリストは57人。このうちの8人は、ロシアに侵攻されたウクライナで命を落とした。同NGOは殺害されたジャーナリストの増加は「ウクライナ侵攻が一因だ」と分析している。
一方、6割以上の記者は戦時…