「いいね」28万回が傷つけているもの 辺野古巡るひろゆきさん投稿

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伊藤和行 光墨祥吾
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 政府は選挙や県民投票の結果をかえりみず、市民の抗議行動は揶揄(やゆ)や中傷にさらされる。そんな事態が続いている。

 14日で埋め立てのための土砂投入開始から4年となった、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設計画のことだ。問題のありかはどこなのか。

 10月、1件のツイートが波紋を広げた。

笑って「0日にした方が」

 フォロワーが200万人いる、インターネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき(西村博之)さんの投稿だ。

 抗議行動が続く米軍キャンプ・シュワブ(名護市辺野古)のゲート前の現場を訪れ、「座り込み抗議3011日」と書かれた立て看板の横で、笑みを浮かべて自らを撮影。

 その写真とともに〈座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?〉とつぶやいた。

 座り込み抗議は、政府が移設事業に着手した2014年7月に始まり、土砂を運ぶダンプカーの出入りを止めたり抗議の声を上げたりする。工事がある平日の日中を中心に県内外から市民らが一定の時間に集まるため、人がいない時間帯もある。

 ツイートには「抗議の意味を知らなさすぎる」などと批判が起きる一方、「いいね」ボタンが約28万回押された。

ひろゆきさん好きじゃないけど「いいね」

 広島県の男子医学生(25)…

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