全員で走ったモロッコ、絶妙だった「遊びのパス」 槙野智章の目
J1神戸 18年大会日本代表
(14日、サッカーW杯カタール大会準決勝 フランス2-0モロッコ)
敗れはしたものの、モロッコの良さが存分に出た準決勝だったのではないでしょうか。今大会を通じて一番良かったといっても過言ではありません。
モロッコが素晴らしかったのは、実は、どんな相手にもしっかりと主導権を握ろうとしていた点です。準決勝は最後の最後のところでフランスに体を張られて守られましたが、幅と深みを使って攻撃し、いつゴールが決まってもおかしくなかった。
キーポイントは、中盤の底の背番号4、アムラバトです。サッカーではよく「遊びのパス」と言うのですが、中央に1本、縦パスを入れて相手守備の意識を内側に向かせる。このパスの使い方が絶妙にうまかった。
彼が最終ラインに下がってパ…