サッカー系屈指の人気TikToker 襲った原因不明の痛み
動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で、切れのあるドリブルやサッカー日本代表も顔負けの巧みなテクニックを伝える「たまこう」こと玉城功太さん(21)=北谷町=の動画が人気を呼んでいる。フォロワー数は122万人余。サッカー系でフォロワー100万人超えは国内で数人とみられ、インスタやユーチューブを加えたSNS総合では170万人を超える。ことし国内で活躍したサッカー系クリエーターとして、TikTokアワードのスポーツ部門上位5人の中に入った。
サッカー系の先駆けとして投稿を始めて約3年。これまで最も反響が大きかったのは7月のドリブルのハウツー系。海外まで広がり再生は2800万回で、約120万人から「いいね」がついた。
小学校3年の頃、FC北谷でサッカーを始め、FC琉球U15を経て強豪の長崎総合科学大付高に進んだ。入学直前の合宿で練習中に右脇腹を激しい痛みが襲った。立っていることもままならない。その後も原因不明の痛みが続いた。
大好きなサッカーが当たり前にできない―。不完全燃焼でくすぶっていた高校3年の時、軽い気持ちでティックトックに投稿すると思わぬ反響を呼んだ。
サッカー部の仲間と2人でラボーナと呼ばれる軸足の後ろから回すキックでセンタリングとシュートする様子を収めた。すると約10万の「いいね」がつき、数百万回再生された。これを機に個人技を生かした投稿に力を入れ、大学進学で沖縄に戻った後も続けた。
「この6年間、痛みでサッカーが思い切りできないことが自分の中で弱みだったが、強みに変える方法を自分なりに考えてSNSで発信した」。ティックトックアワードにノミネートされたことも自信になった。
一方で、高校時代から今まで、何度も検査を繰り返したが、痛みの原因は不明のままだ。それでも年明けには東京に拠点を移して再起を考えている。専門医に診てもらいながらしっかりと治療し、海外でプロサッカー選手を目指す。
「僕だからこそ希望を与えられることはあるはず。それをコンセプトにSNSも続けていきたい」と力を込めた。(沖縄タイムス)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。