バイデン大統領、アフリカ連合のG20入りを支持 中ロに対抗の狙い

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ワシントン=下司佳代子
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 バイデン米大統領は15日、アフリカ連合(AU)が主要20カ国・地域(G20)に参加することを支持すると正式に表明し、大統領としてアフリカを訪れる意向も示した。インフラ投資や武器供与を通じてアフリカで存在感を強める中国やロシアに対抗する戦略がある。

 バイデン政権は13~15日、2014年のオバマ政権以来の「米アフリカ首脳会議」をワシントンで開き、約50カ国の首脳らが参加した。AUはアフリカ55カ国・地域(米国や日本などが未承認の西サハラも含む)が加盟する世界最大級の地域機関で、国としてG20に参加しているのは南アフリカだけだ。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、バイデン氏が今後、サハラ砂漠以南のアフリカを訪れるとすれば、米大統領として15年以来初めてとなる。バイデン氏は15日の会合で「最も差し迫った地球規模の課題に取り組むうえで、アフリカの意見や指導力、技術革新が決定的に重要になる。我々が共有する、自由で開かれ、繁栄し、安全な世界の構想を実現するうえでもきわめて重要だ。アフリカは、地球規模の課題を議論するすべての舞台に参加してもらうべき存在だ」と述べた。

 アフリカでは中ロが存在感を…

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