介護職員の配置基準の緩和検討へ、ロボット導入促進も 厚労省

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石川友恵
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 2040年度には約69万人が不足するとされる介護職員について、厚生労働省は16日、介護施設における職員の配置基準の緩和の検討などを盛り込んだ政策パッケージを発表した。介護ロボットの導入促進などで、働く環境を改善して人材不足に対応する考えだ。

 介護施設の職員の配置基準は現在、利用者3人に対し、職員1人(3対1)と定められている。ただ、人手不足が深刻化する中で、より少ない人数で効率的な介護を目指す。介護ロボットや介護助手などを先駆的に活用する事業所を対象に、配置基準より少ない人員で運営できるよう基準を柔軟に扱う措置を24年度導入を視野に検討する。

 また中小事業所の経営などを改善するため、ワンストップの総合的な支援窓口を各都道府県に設置。関係機関が連携して、介護ロボの導入や活用を進めるための伴走型支援に取り組む。

利用者の「生活の質」低下に懸念も

 高齢者数がほぼピークとなる…

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