米政府の新型コロナウイルス感染対策を指揮してきたアンソニー・ファウチ博士(81)が、米大統領首席医療顧問などの職を今月辞任するのを前に、朝日新聞のオンラインインタビューに応じました。コロナによって、この3年間で世界最多の死者が出た米国や、「ゼロコロナ政策」の転換を迫られた中国の状況を分析し、感染症対策をめぐり批判の矢面にも立ってきた経験から、日本の科学者への思いも寄せてくれました。
――中国が「ゼロコロナ」政策からの転換を迫られています。この3年間の中国の新型コロナ対応をどうみてきましたか。
中国がとってきた方法は、残念ながらあまり成功したとは言えません。なぜなら、彼らは非常に厳しいロックダウン(都市封鎖)を行ったからです。
中国のワクチン接種率 透ける不穏さ
私は常々、一時的にロックダ…
- 【視点】
ファウチ氏が「データに基づいた真実」「優れた科学に基づいた真実」を強調しているのを読んで、2021年の朝日地球会議における、哲学者のマイケル・サンデル氏と生物学者の福岡伸一氏による議論を思い出しました。文系と理系の両者が諮らずも意見の一致を
- 【視点】
「そうすれば再び制限を解除したときに、大量の感染者が出ることはありません、なぜなら、人々は(ワクチンによって)感染から守られているからです。」とファウチ氏は言っているが、ワクチンに感染予防は期待できるだろうか。 2022年の新規陽性者

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