サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表は優勝経験国にも勝てることを証明した。森保一監督が言った「新時代」だ。
10年以上にわたり、サッカーの本場欧州でプレーしてきた34歳のDF吉田麻也にとっても、夢物語に近かったようだ。自ら提案して実現した代表チームの舞台裏を映した配信動画で、こう吐露した。
「だって、ドイツとスペインに勝つってないよ、普通。冷静に考えてよ。それで、前回大会のファイナリスト(クロアチア)に、(延長を含む)120分までいったんだよ」
アルゼンチンにも、フランスにも、勝つのは不可能ではない。W杯の決勝はもはや、別世界の話ではなくなったと多くのファンが思えるようになったはずだ。子どもたちは、当然のように優勝を目標に掲げるようになるかもしれない。日本は今大会で、大きな一歩を踏み出したと思う。
「当たり前のレベルが上がれば、勝てる集団になる」
4年後のW杯に向けて、代表チームは世代交代が進んでいく。
次世代を担う筆頭が、24歳…