W杯を振り返って サプライズとトレンドの変化、そして将来への憂い

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潮智史
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 世界中からヒトとカネが流れ込む欧州一人勝ちのワールドカップ(W杯)になるか、開幕を6月から11月にずらした変則大会ならではの波乱のW杯になるか。

 開幕前に予測を立てていたカタール大会は、どちらも混在したものとなった。

 1次リーグからベスト16に勝ち上がったうち、欧州勢は8チーム。ベスト4には4年前に決勝で戦ったフランスとクロアチアが勝ち進んだ。

 世界ランキング1位のブラジルは8強止まり。「欧州の強豪と試合を組めていない」と指摘されていた懸念が現実になった。

 2018年に欧州で新設されたネーションズリーグ(NL)の影響で、欧州各代表チームの日程は公式戦で埋まってしまった。

 ブラジルでさえ、大陸を超えて欧州勢と対戦する機会はほぼない。一方で、欧州では強豪同士がリーグ戦の形で頻繁に手を合わせる。欧州の底上げはさらに進むかもしれない。

サプライズの背景

 国際サッカー連盟(FIFA)の技術分析グループの「サプライズが起きるかもしれない」という予想は的中した。

 初めてアジアから3チームが…

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