川崎探り海外発信、高校生がプレゼン 神社・工場・美食など取材

佐藤善一
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 【神奈川】海外に向けて発信する川崎市の新たなコンテンツ探しに、川崎市立幸高校(幸区)の生徒たちが取り組んだ。街を歩いて取材し、掘り起こす試み。生徒たちは、探し当てたコンテンツの魅力を審査を担当する市職員らにプレゼンした。

 同校ビジネス教養科の3年生150人が課題研究の授業で取り組んだ。市や大学、企業と連携し、1年間を通じて情報収集力や分析力、プレゼン力を鍛えた。

 「京都まで行かなくても川崎で似た雰囲気を体験できる。108体のキツネの像はインスタ映えする」――。9日にあったプレゼンで、中原区新丸子東の京浜伏見稲荷神社を取り上げたグループは、鳥居などの写真を見せながら訴えた。

 船で工場の夜景を見るツアーを取り上げたグループは、乗船した際の感動や迫力をテンポよく紹介。「名物は高速で走る『ワイルド走行』。船長のガイドもついて満足が高い。クリスマスにもおすすめ」

 最も高評価だったコンテンツは中原区下小田中1丁目の和食レストラン「天然素材蔵」。同店代表の瀧永聡さんが開発した、ノンアルコール化した日本酒にフルーツなどを加えたサングリアの魅力を取り上げ、「川崎の水も使っている。売り上げの一部を地域貢献活動に使っている」とプレゼンした。

 天然素材蔵のコンテンツは、川崎の魅力を海外にSNSなどで発信する「Discover Kawasaki」のコンテンツとして紹介される。

 課題研究を担当する尾崎史将教諭は「どう発信したら魅力を伝えられるか、生徒たちは失敗しながら学んだ。独自の工夫もあって魅力的なプレゼンだった」と話した。(佐藤善一)

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