日本電産の小部博志社長が19日、朝日新聞のインタビューに応じた。小部氏は、創業者である永守重信会長の後継者選びは、11月に発足させた「指名委員会」が中心になって進めると話した。来春に後継候補の副社長を5人選び、その中から24年春に社長を選ぶ。選定の条件に、同社が定めた「社長になる10カ条」を満たす人材であることも挙げた。
日本電産では、永守会長の後継者問題が長年の課題となっている。これまでシャープや日産自動車の経営陣といった外部から後継者候補を招いてきた。しかし、いずれも実現しなかった。
今年9月には、日産自動車出身の関潤元社長が辞任。「業績不振」を理由とした、事実上の更迭だった。
小部氏はインタビューの中で、関氏の退任について、「やはりスピード感など、企業文化の違いがあった」と振り返った。
振り出しに戻った「ポスト永…