世田谷事件まもなく22年 遺族らが追悼の集いでアートの力を語る
滝沢貴大
東京都世田谷区で宮澤みきおさん(当時44)、泰子さん(同41)、にいなさん(同8)、礼君(同6)の一家4人が殺害された事件からまもなく22年になるのを前に、泰子さんの姉・入江杏(あん)さん(65)が、4人を追悼する集い「ミシュカの森2022」を18日に開いた。入江さんは傷ついた心を癒やすことができる、アートの力などについて語った。
集いは06年から毎年開催。コロナ禍で対面開催は3年ぶりだ。品川区のカフェで開かれ、約80人が参加した。「ミシュカ」はにいなさんと礼君がかわいがっていた小熊のぬいぐるみの名前だ。
入江さんは大学の研究所などで講師を務めるほか、大切な人を失った悲しみに寄り添う「グリーフケア」について講演や執筆活動をしている。集いの冒頭、「第一声としては、事件解決を思ってやまない」と思いを語った入江さん。その後はグリーフケアについて自身の体験を交えて語った。
にいなさんが亡くなる前に描…