PFOSを「指定物質」に 漏出時に報告義務、米軍基地は対象外
関根慎一
政府は20日、各地の米軍基地周辺などで検出が続く有機フッ素化合物「PFOS」や、似た構造の「PFOA」など4種類の物質について、水質汚濁防止法に基づき「指定物質」に追加した。指定されると事故などで漏出した場合、応急措置や都道府県知事への報告などが義務づけられる。米軍基地は法律の対象外だという。
PFOSは、泡消火剤などに含まれているが自然界ではほぼ分解されない特性を持ち、発がん性が疑われている。国内では2018年度から輸入や製造、使用を原則禁止しているが、環境省によるとPFOSを含む泡消火剤は国内の消防や自衛隊の基地、空港などに約340万リットルある。
国は水質管理の目安(暫定目…