乗り合いタクシーで鳴門巡り 楽にお得に観光へ 来年2月末まで
徳島県鳴門市の鳴門公園エリアにあるホテルの宿泊客らを乗せて、四国霊場一番札所など市西部の観光地をジャンボタクシー(乗客定員9人)でめぐる「くるくる鳴門観光リムジン」の運行が10日から始まった。レンタカーよりも格安で、宿泊者以外も利用できる。
午前10時10分~11時に鳴門公園周辺のホテル7カ所に立ち寄り、一番札所霊山寺近くの観光施設、門前一番街へ。約1時間半停車し、同寺や近くの大麻比古神社、ドイツ館などを観光できる。その後、本家松浦酒造場でも約1時間半停車し、試飲を楽しんだり、近くの醬油蔵、大谷焼窯元を訪ねたりできる。さらに、道の駅くるくるなるとでショッピングの後、JR鳴門駅や高速鳴門バス停を経て午後4時半~5時5分、各ホテルに戻る。
7軒のホテルでつくる「鳴門エエとこクラブ」などが国の高付加価値化事業の補助金を活用して企画。関係者は、「(旧大麻町エリアである)市西部には撫養街道沿いに古い町並みが残るなど、歴史を伝える観光地が多いが、鳴門公園エリアとつなぐ交通機関がないため、宿泊客はあまり訪れていない。2025年の大阪・関西万博を前に、鳴門エリア全体のブランド力を向上させたい」と話している。
来年2月末までの土日に1日1便運行する。10、11日は計6人の利用があり、まずまずの滑り出しとなった。知人と11日に利用した、札幌市の日坂桃世さん(48)は「レンタカーを使うか迷いましたが、景色がよく見えると思い利用しました。料金も安いし、お酒が飲めるのも楽しみです」と話していた。
料金は宿泊者1500円、宿泊者以外は2千円。予約は、宿泊者は宿泊先のホテルに、宿泊者以外はアオアヲナルトリゾートの同クラブ事務局(088・687・2580)へ。(福家司)
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