ドイツ北部イツェホーの裁判所は20日、ナチスの強制収容所で速記者として働いていた女性(97)に対し、1万人以上の殺害を手助けした罪で、執行猶予つき禁錮2年の判決を言い渡した。ドイツの司法は、ナチスの残虐行為に直接関わっていなかったとしても、刑事責任を追及し続けている。
DPA通信などによると、被告の女性は1943年6月~45年4月、現在のポーランド北部グダニスク近郊にあったナチスのシュツットホフ強制収容所で、速記者として働いていた。同収容所では、ガス室などで約6万5千人のユダヤ人らが犠牲になったとみられている。
裁判は被告の犯行当時の年齢…