失われる事故の教訓 運転延長の原発審査ルール、規制委が骨子案決定

有料記事

山野拓郎 佐々木凌
[PR]

 原発の運転期間が延長される方針を受け、原子力規制委員会が21日、新たな安全規制ルールの骨子案を了承した。運転開始30年から10年ごとに安全審査をする内容。60年超に向けた審査手法は改めて検討する。2011年の東京電力福島第一原発事故を教訓に決められたルールが変わることになる。

 運転期間の規定は、規制委が所管する原子炉等規制法(炉規法)から削除される。規制委は22日から30日間、国民から意見を募るパブリックコメントを実施。年内に電力会社などと意見交換する会合を開く。

 現行の原則40年最長60年の運転期間は「40年ルール」と呼ばれる。40年を前に原子炉の劣化状況などを調べ、規制委が認めれば最長60年まで延ばせる仕組みで、原発事故後に導入された規制の柱の一つだ。

 これとは別に、運転30年か…

この記事は有料記事です。残り607文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません