「コントラバスの孤独」解消へ中高生のコンテスト 審査も運営も奏者
横川結香
弦楽器のコントラバスは、最も低い音域でサウンド全体を下支えする。重要なパートだが、中学、高校の吹奏楽部では一人だけだったり、いなかったりすることも多く、指導者も少ない。そんな孤独な境遇に置かれがちな若手奏者の輪を広げたい――。プロ奏者たちが立ち上げたのは、中高生向けソロコンテストだった。
コンテストは2019年に始まり、来年3月が3回目の全国大会。予選となる動画審査の応募は、今月30日に締め切られる。
企画したのは、コントラバスのプロ奏者、鷲見精一さん(50)。高校の吹奏楽部で演奏を始め、国内外の音楽大学で学んだ。数多くの楽団で客演経験がある。
オーケストラでは必須のコントラバスだが、管楽器が中心になる吹奏楽では、人手不足などの事情から編成に加えない学校も少なくない。
各地の学校を指導に回る鷲見…