恩師はでたらめの体重を笑ってくれた 女子陸上界に根深い「体罰」

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こばゆりの今日も走快!

 大阪市立(現府立)桜宮高校で、バスケットボール部の男子部員(当時17)が、顧問に暴力を振るわれて自殺した事件から12月23日で10年が経ちます。

 私はこれまで、高校の陸上部員が指導者からたたかれたり、蹴られたりしている場面は見たことがありません。

 ただ、女子部員に対する、違う意味での「体罰」と言うべき問題は存在しています。

 選手をとにかくやせさせる体重制限がそれにあたります。

 私が所属していた須磨学園高(兵庫)の陸上部では、夏に他の強豪校と合同合宿を行っていました。

 食堂で一緒にごはんを食べると須磨学園の部員のお皿だけがぴっかぴかになるのです。

 他校の部員は「食べられない」「残す」と言います。

 天ぷらの衣も外して、中身だけを食べていました。

 体重が増えることを恐れてい…

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