韓流ドラマ豊作の年 経済成長が生んだハッピーエンドと子役の演技

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聞き手・山下知子
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 過去20年間を振り返って、2022年は韓国ドラマの一番の豊作年だった――。韓ドラ雑誌の編集長を長年つとめた作家の康熙奉(カンヒボン)さん(68)はそう評します。なぜいま、韓国ドラマは円熟期を迎えたのか? 韓国社会のどんな変化があるか? 気になるベスト1のドラマは? 12月17日に韓国書籍専門店チェッコリ(東京)で開かれたイベントで康さんの話を聞き、その後、インタビューでさらに詳しく聞きました。(ドラマ放送年は韓国国内に準拠しています)

――韓国ドラマは22年、この20年で最も「豊作」だったとか。日本にいると、『愛の不時着』『梨泰院クラス』がネットフリックスで配信された20年が豊作年だと感じます。

 日本にいると、確かに20年が韓ドラ「豊作年」ですね。『愛の不時着』は社会現象にもなりました。しかし、韓国国内でみると、間違いなく22年です。質が高く、最後まで飽きさせないドラマが数多く作られました。「ここまできたか」とうなりました。

 韓国では00年代、テレビ局の優秀なPD(プロデューサー兼監督)が退社して制作会社を作る動きが加速しました。政府も文化振興をはかる政策を進め、その中で『愛の不時着』や『トッケビ―君がくれた愛(いと)しい日々―』(16年)を手がけたスタジオドラゴンのような、力ある制作会社が生まれました。ケーブルテレビ局もたくさん誕生して制作本数が増えたこともあり、質が上がってきたんです。

――その中であえてベスト5を挙げました。

 ふふふ、難しかったですね。でも選びました。

 5位は『アンナラスマナラ―魔法の旋律―』。スリリングでどんでん返しもあって中身が濃い。演出、脚本、俳優、音楽の四拍子がそろっていて、美しい映像と音楽を理屈抜きで楽しめました。

 4位は『その年、私たちは』…

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