政治パーティーの過少記載、いろんな事務所が? 「ザル法」のウラで

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植松敬
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 薗浦健太郎・前衆院議員(50)が22日、政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で略式起訴された。秘書との共謀が認定された背景には、薗浦氏自身の深い関与があった。「ザル法」と呼ばれる規正法をめぐる事件は絶えず、専門家は根本的な法改正が必要だと指摘する。

 「主犯は会計責任者。議員を立件するなら、関与の深さと動機が欠かせない」

 検察幹部がそう指摘する背景には、政治資金規正法の建て付けがある。

 議員立法でできた規正法は収支報告書の直接の提出義務を会計責任者に課しており、団体の代表である政治家本人の共謀を問うには高いハードルがある。

 「関与の深さ」では、議員が指示したり、具体的な報告を受けて了承したりした立証が欠かせない。

「過少記載はいろんな事務所が大なり小なりやっている」。自民党の現役秘書はそう証言します。実態に迫りました。

 小沢一郎衆院議員の資金管理…

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