お好み焼きにソースとマヨネーズたっぷり 薄味文化の大阪で、なぜ?

永田豊隆
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 関西といえば薄味の食文化。なのに、大阪名物・お好み焼きにはソースとマヨネーズをたっぷりつける。矛盾を感じて、お好み焼きの歴史を調べてみた。

 日本コナモン協会(本部・大阪市)によると、お好み焼きは明治期に「洋食焼き」として広がったが、ソース・マヨネーズはわりと新参者だという。戦後の一時期まではだし汁でこねた生地と具だけを味わう時代が長く、ソースは必須というほどではなかったという。

 転機となったのは戦後、ソースが日本人好みに改良されたことだった。1948年、道満食品工業(現オリバーソース)がとろみのある濃厚ソースを発売。とんかつなどを想定していたが、お好み焼きやたこ焼きなどとも相性が良く、他社も参入して粉もんの定番になっていった。

 マヨネーズも戦後に一般家庭に普及するようになり、70年代には細く絞り出す容器が登場。鉄板焼きの店の中には、20円程度の「オプション」としてお好み焼きにマヨネーズをつける店が出はじめ、80年代からは標準仕様になっていったという。

 なぜ、薄味好みの大阪でソース・マヨが受け入れられたのか。同協会長の熊谷真菜さん(61)は、生地のだし味がポイントだと指摘する。「だしで溶いた生地を味わいながら、ソースとマヨで味変(あじへん)を楽しむスタイル。『だし文化』の大阪人は、単に薄い味を求めているのではなく、新しい絶妙な味のバランスを感覚的に編み出し、定着させてきた」(永田豊隆)

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