旧統一教会の友好団体、大阪市・富田林市議会の決議取り消し求め提訴
北沢拓也
大阪市と大阪府富田林市の議会が「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を根絶する」などと決議したことにより、憲法が保障する請願権などを侵害されたとして、旧統一教会の友好団体「UPF(天宙平和連合)大阪」=大阪市阿倍野区=が23日、両市に対し、決議の取り消しと、慰謝料など各350万円の支払いを求める訴訟を大阪地裁に起こした。
地方自治法の定めでは、自治体の議会に請願する場合、議員の紹介で請願書を出す必要がある。原告側は、決議によって議員の紹介が著しく困難になり、請願権が侵害されていると主張。思想や信教の自由を保障した憲法19条、20条などにも違反すると訴える。
大阪市議会は11月、「旧統一教会等の反社会的団体の活動とは一線を画する」、富田林市議会は9月、「旧統一教会との関係を根絶する」との決議を全会一致で可決した。提訴を受けて両市は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」などとしている。(北沢拓也)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。