風邪薬で埋まる旅行カバン 中国で感染爆発→日本でも買い占め続々
高橋豪 末崎毅 台北=石田耕一郎 北京=高田正幸
中国で起きている新型コロナの感染爆発の余波が、日本などにも及び始めた。症状の緩和に役立つとされる風邪薬が中国国内で品切れが深刻なため、親戚や友人のために海外で買いだめする動きが起きている。
23日午前、東京・池袋。駅周辺のドラッグストアでは、一部の風邪薬に購入制限をかけている店舗が目立った。中には大正製薬の風邪薬「パブロンゴールドA」を1人1個に限定したうえで、店頭に見本の箱だけを置いてレジで交換する徹底ぶりだった。
中国・安徽省出身の女性はある店舗で、中国版LINE「微信(ウィーチャット)」や中国語のウェブサイトを見ながら商品を選んでいた。子ども用を含む風邪薬や鎮痛薬を十数個計約2万円分購入。大半が1人2個までと購入数が制限されている商品だった。
女性は出張で来日しており…