日本・中央アジアの外相が会談、「カスピ海ルート」輸送路で協力へ

有料記事岸田政権

野平悠一
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 日本と中央アジア諸国の外相が経済発展のあり方を協議する「『中央アジア+日本』対話」が24日、東京都内で開かれた。林芳正外相は「ロシアによるウクライナ侵略を受けて、国際社会は歴史の岐路に立っている」と強調。会合では、ロシアを経由せずアジアと欧州を結ぶ「カスピ海ルート」の物資輸送について、安定化を探る会議を来年前半に都内で開くことで一致した。

 会合は2004年に始まり、今回が9回目。カザフスタンキルギスタジキスタントルクメニスタンウズベキスタンの各外相が出席した。いずれも旧ソ連の構成国で、ロシアとの歴史的・経済的な結びつきが強い。天然ガスなどの資源が豊富なことから、近年は中国が関与を強めている。

 林氏は会合で、ロシアのウク…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2022年12月24日16時16分 投稿
    【視点】

    我々は、旧ソ連の中央アジア5ヵ国を、「スタン系」などと総称し、ついひとからげに論じてしまいがちだが、5ヵ国は規模、経済水準、国家体制、外交的ベクトルなど、まちまちである。お互いに牽制し合う傾向も強い。5ヵ国がEUやASEANのように共通の枠