1勝1敗で花園へ 3冠狙う報徳学園、宿敵から感じた「ライバル視」
高橋健人
薄暗いグラウンドに活気がみなぎっていた。
11月中旬、午後5時過ぎ。
兵庫・報徳学園高ラグビー部が練習に励んでいた。
選手たちがプレーについて議論する声が響く。
コーチが指示すると、部員たちの返事は力強い。
その3日前。全国高校大会県予選を制し、大阪・花園ラグビー場で行われる本戦(27日開幕)への出場権をつかんだ。
春の選抜大会、夏の7人制大会に続く史上4校目の「3冠」がかかっており、士気は一層高まっていた。
だが、選手たちは、越えなければならない壁があることを知っている。
「やっぱ一番強いんで。僕らも日本一めざしているので、一番強い相手に勝つために意識はしています」
植浦慎二(しんじ)主将(3年)がそう語るチームがある。
報徳学園は3月の選抜大会決…