大雪の愛媛県久万高原町で2人死亡 車立ち往生や崖下に転落か

中川壮
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 23日から大雪に見舞われた愛媛県久万高原町では23日と24日、2人が死亡し、町はいずれも災害関連死と認定した。

 町によると、23日午後8時25分ごろ、同町中黒岩の県道で町内の60代男性が倒れているのが見つかり、搬送先で死亡が確認された。100メートル以上離れた場所に男性の車があり、男性は車が立ち往生し、歩いて自宅に向かっていた可能性があるとみている。

 24日午前11時15分ごろ、同町黒藤川で近くの90代女性が高さ約3メートルの崖の下で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。女性は積雪で崖に気づかなかった可能性があるとみている。

 町によると、町内では23日夜、1979年の統計開始以来最高の76センチの積雪があったという。

 陸上自衛隊松山駐屯地は24日夕、県からの災害派遣要請を受け、久万高原町に部隊を派遣。駐屯地によると、隊員約30人が同日深夜、除雪作業に当たった。25日午前8時、隊員約40人を追加派遣。25日は計70人で除雪作業や倒木処理に当たったという。

 県によると、最大で約2100戸(24日午前6時)あった久万高原町内の停電は、25日午後4時現在で約70戸までに減った。

 緊急を要する対応が完了したとして、県は25日午後6時、自衛隊に災害派遣の撤収を要請した。(中川壮)

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