新型コロナウイルスが確認されて3年目となった今年、世界でも日本でも「収束論」を耳にするようになった。「コロナの終わり」は、どこまで現実味を帯びてきたのか。
サッカーのワールドカップカタール大会で、観客がマスクをせず熱狂する姿は、日本人にも「海外ではもう、新型コロナは終わっているようだ」とのイメージを少なからず残した。
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は12月2日の会見で、「『パンデミックの緊急対応段階は終わった』と言えるような状況に、我々はかなり近づいた」とまで述べている。
一方で、ゼロコロナ政策を緩和した中国では連日、感染者が激増し、これから死者数も増えていくことが心配されている。さらに、大規模感染を背景に新たな変異ウイルスが発生する可能性を指摘する声もある。
日本でも、オミクロン株の系統の一つ「BQ.1」などへの置き換わりとともに感染者が増え、コロナ患者を受け入れる病床は逼迫(ひっぱく)しつつあり、1日あたりの死者数は最多を更新した。
「コロナの終わり」に至る道筋において、私たちはいま、どの位置にいるのか。
新型コロナが発生した当初、日本政府や医療関係者が最も重視したのは「コロナによって亡くなる人を最小限にとどめること」だった。
パンデミックへの適応力 コロナ以前から
1年目は「人との接触7~8…
- 【視点】
現時点での一つの展望記事と思いますが、この種の論説にありがちな途中まで希望で引っ張って最後で警告するという形には、違和感をもちます。この最後の警告部分が結局は前半の希望的観測を根こそぎ崩すといったパターンがこれまで繰り返されてきたからです。

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