給料の一部をスマートフォンの決済アプリで受け取れる「デジタル給与払い」が4月に解禁される。導入は進むのか。朝日新聞が昨年11月に全国主要100社にアンケートしたところ、「導入を検討している」と回答した企業は4社にとどまり、多くは慎重な姿勢なことがわかった。セキュリティー面や損害補償に対して、懸念の声が多く寄せられた。
デジタル給与払いは、企業が賃金をデジタル口座に残高100万円まで振り込むことができる制度で、「PayPay」や「auPAY」といった決済アプリが想定される。アンケートは解禁が決まった後の昨年11月14日から25日に行った。
「導入を検討している」と回…
- 【視点】
課題が多く、スロースタートとなりそうなデジタル給与払い。それだけに、サービスを提供すると見込まれる「Pay」事業者が、年明け以降にどんなメリットやキャンペーンを打ち出すか、働き手と企業の課題や不安をどう解消するか、に注目です。 代表格

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