年明けも財布に厳しい季節が続きそうだ。食品の値上げが2万品目を超えた今年に続き、来年もすでに7千品目超の値上げが控える。みずほリサーチ&テクノロジーズの試算では、食品を中心とした値上げにより、2023年度の家計負担は2年前に比べて13万6千円増えるという。
帝国データバンクが食品メーカー105社の値上げ予定を調べたところ、来年1~4月に7152品目。今年の同時期の1・5倍を超える規模で、値上げペースは加速している。「このまま進めば、来年も少なくとも1万品目は値上げされる」(担当者)
値上げ幅も広がる。来年の食品メーカー各社の値上げ幅の最大値は平均18%。今年の14%より高い。来年3月には、ネスレ日本がコーヒーなどの飲料製品を最大25%値上げし、サントリーが輸入のウイスキーやリキュールなどを最大28%上げる。
年内に価格を上げ、その後の…
- 【視点】
かまぼこ12.3%、魚介類13.3%、にんじん28.4%、ハム4.4%、卵5.2%……。おせち料理などお正月準備の食材も値上がり傾向です(11月の消費者物価指数の前年比上昇率)。1カ月に1回程度以上買う品目の指数でみると、11月の上昇率は