新たに消防司令1人を戒告 今治市消防本部パワハラ、処分は3人目
戸田拓
愛媛県今治市は27日、部下にパワーハラスメントをしたとして、市消防本部の50代の消防司令を同日付で戒告処分にしたと発表した。同本部は11月25日にパワハラで別の2人への懲戒処分を発表しており、その後に部内で同種の事案がないかを調べたところ、今回の件が分かったという。
同本部によると、消防司令は2021年度、40代の部下に対し、火災現場で活動中に強い口調で過度の叱責(しっせき)をしたり、事務処理を巡って人格否定を伴う大声での叱責をしたりした。本人も事実を認めたという。
同本部は一連の事態を受けて、庁内ネットで匿名でもパワハラを通報できるシステムを常時開設するとともに、外部講師による研修やパワハラ相談員を拡充して対策を強化。福田吉三郎消防長は「再発防止と風通しのよい職場環境構築に努める」と、おわびのコメントを出した。(戸田拓)
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