安倍元首相の地元事務所が閉鎖される 昭恵氏らが看板下ろす
水田道雄
7月に銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の地元、山口県下関市と長門市の事務所が28日、閉鎖された。下関市の事務所では、妻の昭恵氏や後援会の関係者ら約10人が集まり、入り口に掛けられていた「あべ晋三事務所」と書かれた看板を下ろした。
閉鎖にあたって式は行われず、後援会の伊藤昭男会長(86)が「安倍元首相の無念と昭恵さんの悲しみを考えると今でも胸が張り裂けそうだ」と心境を述べた。その上で「安倍事務所は閉鎖することになるが、『安倍イズム』を受け継げる人に後を託し、この事務所から第一声を上げてもらいたい」と語った。
安倍氏死去に伴う来年4月にも行われる衆院山口4区(下関市、長門市)の補欠選挙では、後援会として、安倍氏に近い吉田真次・下関市議(38)に立候補を要請したとも話した。
地元事務所は11月に文書で、先代の安倍晋太郎元外相から引き継いだ事務所の閉鎖を惜しむ声が多くあったとした上で、「国葬儀、県民葬儀を終えた今、これを区切りに本年末をもちまして閉じることといたしました」と説明していた。(水田道雄)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら