第10回AIは仲間「私のこと分かってる」 着こなし提案、結婚相手の紹介も

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黒田健朗
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 オフホワイトのカーディガン、ピンクベージュのカットソー、ブラウンのロングスカートで決めてみては、と勧められた。

 統一感と落ち着きがあり、グラデーションのきいた色みを見て、都内在住の佐藤杏南さん(28)はうなった。

 「わたしのこと、分かってるね」

 100着以上もあるお気に入り服からのコーディネート。なかでも、自分に似合う白が効果的に使われていると感じた。

 提案してくれたのは、スタイリストでも、友だちでもない。AI(人工知能)。「XZ(クローゼット)」というスマートフォンのファッションアプリを使っている。

 服選びだけではありません。人生のパートナーを選ぶ際にもAIが活用されるようになってきました。後編では、AIをよりどころにした生活の中で、人という存在が問われることについても考えます。

 手持ちの服の写真を登録すると、AIが着こなしを提案してくれる。元ネタは、ファッションブランドやインスタグラマーから提供された50万枚以上のコーディネート画像。

 服選びは好きだ。ただ、自分…

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