「ごちそう食べ、のんびり」 帰省ラッシュの家族連れで駅はあふれる

箱谷真司
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 年末年始の帰省ラッシュが29日、ピークを迎えた。28日には、コロナ禍で初めて季節性インフルエンザの流行期に入ったと発表されたばかり。コロナとの同時流行が懸念されるなか、家族連れらはマスクをして故郷へ向かった。

 JR新大阪駅は29日午前、手土産や駅弁を持って新幹線を待つ乗客であふれた。大阪府吹田市の会社員男性(38)は家族4人で、広島県福山市にある義理の両親宅へ行く。正月の帰省は3年ぶり。「コロナはだいぶ落ち着いて、怖くなくなったイメージ。初詣や公園にも出かけたい」

 一方、豊中市の会社員男性(42)はコロナやインフルの流行について「懸念がないことはない」とこぼす。ただ体調は良いため、2年ぶりに山口県岩国市へ帰省するという。昨年に続いて佐賀県伊万里市へ帰省するパート従業員の女性(40)=兵庫県西宮市=は「(感染は)心配だが、心配ばかりもしていられない。家でごちそうを食べて、のんびり過ごしたい」と話した。

 JR西日本によると、午前9時2分に新大阪を出て博多へ向かった「のぞみ5号」の自由席乗車率は140%。9時23分発、鹿児島中央行きの「さくら549号」は130%だった。昨年に比べ、一部の特急で指定席の予約が増えているという。駅のホームでは「デッキもご利用ください」とアナウンスが流れていた。箱谷真司

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