中国で新たな「スパイ行為」定義へ サイバーの欠陥情報漏洩など
北京=高田正幸
中国で開かれていた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が30日、閉幕した。新たに、サイバーセキュリティーの欠陥に関わる情報の漏洩(ろうえい)を「スパイ行為」と定める反スパイ法の改正案が審議された。習近平(シーチンピン)指導部はサイバー空間の安全保障を重視しており、取り締まりが強まりそうだ。
改正案によると、新たに定義されたスパイ行為は、「重要情報インフラ」のサイバーセキュリティーの脆弱(ぜいじゃく)性についての情報をスパイ組織に伝えることや、国家安全に関わるデータの窃取や収集など。2017年に施行された「サイバーセキュリティー法」では通信やエネルギー、交通、金融といった分野が「重要情報インフラ」とされている。
「機能喪失やデータ漏洩に遭…