願いを込めて餅とみかんを段重ね 石山寺で新春を迎える「お餅飾り」
武部真明
【滋賀】石山寺(大津市石山寺1丁目)は30日、年末の恒例行事「お餅飾り」をして新年に備えた。鷲尾龍華座主(35)らが本堂で、餅とみかんを4個ずつ並べて5段に積み重ね、さらに餅5個を積んだ上に橙(だいだい)を乗せて、本尊の如意輪観音菩薩(ぼさつ)に供えた。同寺に伝わる独自の鏡餅の積み方で、釈迦の遺骨を納めた仏塔(ストゥーバ)の形を模したという。
鷲尾座主は「今年はウクライナでの戦争も新型コロナウイルスも収まらず、苦しい思いをした人もいただろうが、来年は心の中で希望が大きくなっていくようにと願いを込めて積ませていただいた」と話した。
同寺では、鏡餅を来年1月4日まで境内の113カ所に供える。元旦は入山料無料。午前0時に開門し、除夜の鐘は同2時。2日以降の入山料は大人(中学生以上)600円、小学生250円。(武部真明)
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