高知工科大隣接の実験場から出火 ボイラー施設など燃える
今林弘
30日午前1時半ごろ、高知県香美市土佐山田町宮ノ口の高知工科大の香美キャンパスに隣接する実験場から出火しているのを、近くの住民が見つけて110番通報した。場内のビニールハウスを温めるボイラー施設のほか、燃料の廃材チップや資材置き場計約31・6平方メートルが燃え、約3時間後に鎮火した。出火当時は無人で、けが人はいないという。
南国署や同大によると、現場は、ITを活用して農業を可視化する研究を進める同大IoP推進センターの実験場。植物を育てる近くのビニールハウスの温度管理を、ボイラーを稼働させて自動制御する実験中だった。実験中は定期的に見回りをしており、午前0時の見回りでは異常はなかったという。同署は出火原因を調べている。
同センターは「原因を究明し、再発防止に努めたい」としている。ITやIoPなど先端技術を使った農業は県も力を入れている。(今林弘)
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