児童手当の拡充、岸田首相が予算委で表明 具体策は「予断控える」
岸田文雄首相は31日午前の衆院予算委員会で、中学生以下に支給される児童手当について「経済的支援の充実、内容の具体化を急ぐ」と述べ、拡充させる方針を示した。対象年齢を高校生まで広げるなど具体的な充実策については「あらゆる選択肢を検討する」と述べるにとどめた。
立憲民主党の長妻昭政調会長への答弁。首相は「少子化をめぐる社会・経済の環境はずいぶん変化した。より経済的支援を重視してもらいたいとの声が強まっている」との現状認識を示した。その上で「それに対応して、政策を考えていかなければならない」と答弁した。
児童手当の対象を高校生に拡大すべきだと長妻氏は主張。それに対して首相は「予断を持って、やるとかやらないとか、申し上げることは控える。内容の具体化に向けて作業を始めている」と語った。
長妻氏は旧民主党政権で児童…
- 【視点】
若い人たちと話していて、経済的理由から結婚や出産をためらう会話が当たり前のように出てくるのが、ずっと気になっていました。少子化対策の大切さはきのうきょう出てきた話ではありません。充実した内容の政策を練り上げるとともに、社会的にインパクトのあ