日本が参加する国連安保理、北朝鮮について協議 非公開で今年初
ニューヨーク=遠田寛生
国連安全保障理事会は30日、北朝鮮に関する非公開会合を開いた。同国をテーマにした会合は今年初めてで、今月の議長国を務める日本を含む理事国15カ国が、今後の対応などについて話し合った。
日本の石兼公博国連大使は会合後、報道陣に多くを語らなかったが、「現状とその評価について有意義な意見交換ができた」と述べていた。
国連安保理は昨年、弾道ミサイルを相次いで発射するなど挑発行為を続ける北朝鮮に対し、一致した行動をとれなかった。米国が昨年5月、制裁を強化する決議案を提出して採決にかけられたが、ロシアと中国が拒否権を行使して否決されている。
昨年12月には有志31カ国が、北朝鮮の人権状況を懸念し、改善を要求する共同声明を発表したが、安保理としての声明採択は実現していない。(ニューヨーク=遠田寛生)
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