米フロリダ州に滞在しているブラジルのボルソナーロ前大統領が帰国を遅らせようとしている。本人は当初1月中に戻るとしていたが、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は30日、ボルソナーロ氏が半年間の滞在延長を米国に申請したと報じた。
ボルソナーロ氏をめぐっては、今月に自身の支持者が大統領府などを襲撃した事件で、検察が扇動の疑いで捜査を開始。帰国の先延ばしは事情聴取を避ける狙いとみられている。
「(帰国するのは)明日かもしれない。半年後かもしれない。あるいは、二度と帰らないかもしれない」
ボルソナーロ氏の長男で、上院議員を務めるフラビオ氏は28日、地元メディアの取材にそう答えた。
昨年10月の大統領選で敗れたボルソナーロ氏は、敗北を明確に認めないまま、大統領資格を失う直前の12月30日にフロリダに渡った。
現在は、ブラジル人格闘家が…
- 【視点】
ブラジル前大統領のボルソナーロ氏が、大統領選に敗れたにもかかわらず、国家元首らに与えられるビザで米国に滞在し、ビザの有効期限が切れても出国せず、米国に居座っています。同氏の支持者がブラジル大統領府などを襲撃した事件で、事情聴取されることを