米、ファーウェイ向け「全面禁輸」検討か 過去に8兆円の輸出許可も
ワシントン=榊原謙
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対し、米国の技術を売れないようにする全面的な規制を米政府が検討している。欧米メディアが相次いで報じた。米国は高速通信規格「5G」に関連する製品や技術のファーウェイへの輸出を禁じてきた。そうした規制を、これまでは例外的に輸出できていた製品や技術にも広げ、全般的な禁輸措置とすることが検討されているもようだ。
トランプ前米政権は、ファーウェイが中国政府と通じて米国の安全保障を脅かしているとして、半導体をはじめとする米国の技術を使った5G関連製品の輸出規制に踏み切った。
だが、英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、インテルやクアルコムなど一部の米企業には、5Gに関わらない製品や技術に限って、米商務省が輸出許可を出し続けていた。5Gよりも通信速度が遅い4Gのスマートフォン向けならば、半導体なども輸出できていたという。
米メディアによると、202…