米韓、核含む戦力で北朝鮮牽制を確認 米国で抑止の信頼性に危機感も

有料記事

ソウル=清宮涼 鈴木拓也
[PR]

 米国のオースティン国防長官は31日、韓国を訪れ、李鐘燮(イジョンソプ)国防相と会談した。北朝鮮が核・ミサイル開発を続けるなか、核兵器を含む米国の戦力で同盟国の韓国への攻撃を思いとどまらせる「拡大抑止」をより強めていくことを確認した。ただ、核戦力に関わる情報の共有など、抑止強化の具体策をめぐっては、米韓の間に温度差も残っている。

 両氏は会談後に共同声明を出し、今春に予定する野外演習を含め、米韓合同軍事演習の規模を広げていくと明記した。2022年11月に日米韓首脳が合意した、北朝鮮の「ミサイル警戒データ」の即時共有に向けても、近く実務者協議を始めることで合意した。

 オースティン氏は会談後の共同会見で「米国の韓国の防衛への関与は揺るぎない。拡大抑止はその中心にある」と述べ、今後も抑止力の強化に取り組むと強調した。22年5月の尹政権発足後、オースティン氏の韓国訪問は初めてで、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領とも面会した。

 尹政権は、北朝鮮の核・ミサ…

この記事は有料記事です。残り1068文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(春トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料