立憲民主党は、民主党当時に児童手当の代わりとして所得制限のない「子ども手当」を創設した際、自民党から受けた攻撃に対する逆襲に出た。所得制限がないことを理由に丸川珠代参院議員から「この愚か者めが」との批判を受けたことに強く反発。丸川氏も岸田文雄首相も「反省」に追い込まれた。
「とんでもない罵詈(ばり)雑言をかけられ、本当にえげつない話をたくさん言われた。10年経って自民党が変わった、異次元の対策ということだが、反省と総括がなければ信じられるわけがない」
民主党政権で厚生労働相だった立憲民主党の長妻昭政調会長は、31日の衆院予算委員会で首相に訴えた。自民から「ポル・ポト政権か」「社会で子どもを育てるっていうのはスターリンだ」と、独裁政権を念頭にした発言もあったと主張。激しい攻撃の一つとして、特にやり玉に挙げたのは丸川氏の発言だ。
当時は「愚か者」Tシャツまで登場
2010年3月の参院厚生労…
- 【視点】
確かに、野党時代(民主党政権時代)の丸川さんの野次は激しかった。丸川さんは厚生労働委員会に所属していたので、当時厚労省で勤務していた僕はしょっちゅう国会での丸川さんを見ていた。自民党が与党だった時はそのような雰囲気はなかったのでかなり驚いた