育休中のリスキリング「議論が粒々すぎる」 経済同友会・桜田謙悟氏
経済同友会・桜田謙悟代表幹事(発言録)
(岸田文雄首相が参院本会議で、育児休業中のリスキリング〈学び直し〉を後押しする考えを述べたことについて)
日本における働き方改革は、いかに生産性を上げるか、成長力をつけるか、日本全体を持ち上げるか、という一丁目一番地の戦略だ。そのうちの働き方改革の一つとして、産休・育休の問題があり、子どもが生まれた女性に対する支援がある。失礼ながら国会での議論としては、あまりにも粒々すぎる。
国会にぜひ要望したいのは、グラウンドデザインについて議論していただきたいということだ。1990年ぐらいから少子化問題というのは危機として捉えられ、過去も同じような政策が提言され、予算もついている。異なる次元の子育て支援策というのを出されたのなら、今までとどう違うのか、生活者がなるほど、と思うようなことを出していただきたい。
(国会では)なぜ(少子化対策が)必要なのか、これまでの政策はどうしてうまくいかなかったのか、どうやって実現するのか、に焦点を当てて議論していただきたい。(31日の定例記者会見)
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