持ち主不明の年金記録問題、遺族をサンプル調査へ 厚労相表明
村井隼人
16年ほど前に持ち主不明の年金記録が約5100万件判明した問題で、日本年金機構が、年金を受給しないまま亡くなった持ち主の遺族に関するサンプル調査に乗り出すことになった。遺族が年金記録を確認して年金受給につながった事例もあり、実態を把握したうえで対応を検討する。
加藤勝信厚生労働相が31日の衆院予算委員会で、立憲民主党の長妻昭氏の質問に対して明らかにした。
この問題は2007年に発覚。5100万件の記録のうち、これまでに約3300万件は持ち主が見つかるなどしたが、残りは未解明のままだ。記録が判明しても本人が申請せず、受給に結びつかない年金も多い。本人が受給しないまま亡くなると3親等内の遺族が手続きを踏めば、年金を受け取れる可能性がある。
年金記録は、ウェブサービス…