太陽光、「地上」より「屋根」を高く買い取り 10月から事業者向け
今泉奏
経済産業省は31日、店舗や工場の屋根で発電した電気の買い取り価格を地上より2~3割高く設定する新制度をまとめた。10月にも始める。太陽光は大規模発電に適した地上の用地が少なくなっており、価格の優遇で屋根へのパネル設置を促す。
現在、事業者による太陽光発電の発電量は地上が7割を占め、屋根での発電は十分進んでいない。屋根型のコストはパネル代で約5割、工事費用で約2割、地上型よりも高いためだ。パネルの交換時期も地上型は約25年だが、屋根型は約20年と短い。屋根の塗り替え時にパネル交換が必要になるケースもある。
このため、経産省は31日に開いた「調達価格等算定委員会」で、屋根型の買い取り価格を1キロワット時12円に設定し、地上型の最高10円よりも高く買い取る、新制度を提示した。2月中にパブリックコメントで意見を募り、3月末までに正式決定する。
家庭での太陽光発電について…