晝馬輝夫光科学賞に谷口・京大教授 蛍光顕微鏡の技術を開発
大平要
【静岡】光科学技術研究振興財団(浜松市)は31日、2022年度の「晝馬輝夫(ひるまてるお)光科学賞」に京都大学高等研究院の谷口雄一教授(43)を選んだ。
谷口氏は、ごく微量のウイルスなどを検出して一つの分子レベルで観察できる蛍光顕微鏡の技術を開発した。従来品と比べ、分子の深いところまで観察可能なことから「ウイルスや病原菌の早期検出などにすぐに応用できる」「最適なワクチンや医薬物の開発にも応用が期待される」と評価された。
賞は、浜松ホトニクスの創業者の一人、故晝馬輝夫の技術開発への功績を記念し、18年度から毎年選出している。45歳未満の研究者が対象で、受賞者には副賞500万円が贈られる。(大平要)
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