比に頻繁に行き来、2千万円運ぶ 特殊詐欺グループ容疑者と交際の女
フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループのリーダーだったとして警視庁が逮捕状を取っている男に対し、交際相手の女(32)が日本から現金を運んで渡していたことが捜査関係者への取材や裁判記録から明らかになった。女は、高齢者から盗んだキャッシュカードで引き出された現金を回収し、フィリピンに繰り返し渡航していた。その後、キャッシュカードや現金を盗んだ罪に問われ、実刑判決が確定している。
裁判記録などによると、女は2019年3月、知人の紹介で訪れたフィリピンのマニラで、実業家と称する渡辺優樹容疑者(38)と出会って交際を始めた。19年4月には渡辺容疑者の誘いで再びマニラを訪れ、日本から持ち出した現金2千万円を渡していた。
渡辺容疑者は、約35億円の被害を出した特殊詐欺グループのリーダーとしてフィリピンから指示を出していた疑いが持たれている。女は19年だけでフィリピンへ7回渡航したことが確認されており、警察はグループの金を回収してフィリピンへ運ぶ「金庫番」だったとみている。
女は渡辺容疑者と交際を始め…