EVはガソリン車より大雪に弱いのか? 3つの実験から見えたこと

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島脇健史
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 大雪に見舞われた新潟県内の国道で先月、一時約800台の車が立ち往生し、38時間にわたって付近が通行止めになった。燃料の残量を気にしながら暖をとった人も多いはずだ。ネット上では当時、政府が脱炭素社会に向けて電気自動車(EV)の普及を後押ししていることを引き合いに、「EVのバッテリーは持つのか」との疑問の声が上がった。実際はどうなのか。

 EV充電器の設置を進める民間企業「ENECHANGE」(本社・東京)は2022年1月、標高900メートル超の蔵王温泉(山形市)で、ある実験をした。

実は、今冬起きた大規模な車の立ち往生を想定して、民間、JAF、大学がそれぞれ実証実験をしていました。果たしてEVは大雪に弱いのか。検証の結果を中心に、記事後半ではEVのメリット、デメリットについても考えました。

 積雪があり、実験中の平均気温は零下5度。大雪で立ち往生したEVのエアコンやシートヒーターを使った場合、バッテリーの残量がどうなるかを1日余りかけて検証した。

 EV大手・米テスラの「モデ…

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