新装の矢先、山あいのホテルを襲った豪雨 静岡茶発祥の地で再起期す

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黒田壮吉
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 静岡市葵区の中心街から車で北西へ約40分。12月下旬、山あいの足久保地区にあるリゾートホテル鈴桃(りんどう)の近くの山肌はえぐれ、いまも庭には流出した木々が横たわっていた。

 ホテルを経営するアイワ茶業の専務・鈴木啓介さん(43)は「ここまでの被害は経験したことがなく、頭が真っ白になった」と振り返る。

 昨年9月下旬の台風15号の影響で、静岡市では12時間の降水量が404・5ミリと観測史上最多となるなど、記録的豪雨に見舞われた。

 ホテルの脇を流れる二つの川が氾濫(はんらん)し、ホテルの駐車場も一部崩落した。対岸にある山では大規模な土砂崩れが発生したほか、建物内に大量の土砂や水が流れ込んだ。

徳川家康が愛飲した茶を代々栽培

 足久保地区は、鎌倉時代の僧侶、聖一国師(しょういちこくし)が中国から茶の種を持ち帰ってまいた場所とされ、静岡茶発祥の地として伝わる。

 江戸時代には駿府城にいた徳川家康が愛飲したとされる足久保茶を、鈴木さん一家も代々栽培してきた。

 ホテルの開業は1990年…

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